 コープしが・常務理事 白石 一夫さん | NPTの再検討会議 核兵器をなくそう
司会
今日は、単協の理事がまいっておりますので、各単協の活動をご報告ください。
白石 昨年、懇談を持たせていただいて後すぐに「餃子問題」がニュースになって真っ青になった次第ですけれども、あの問題をどう見るのかという点で、もちろん自給率の問題はあるにしても、一つは犯罪性が非常に高いなあというのは思っています。そういう中でも生協として「安全・安心なものを届ける」という使命に立ち戻った時に、「フードディフェンス」「フードセーフティ」とかいう、届けるまでの対応をどう管理していくのかというのが、新しい課題として出てきたと思っています。そういう点で、コープしがだけで取り組むことは限られているんですが、日本生協連の大きな枠組みの中で取り組んでいきたいと思っているのが一つです。
もう一つは、2010年にニューヨークでNPTの再検討会議が行われます。そこが、核兵器を地球上からなくす大きな取り組みになるのか、ならないのか、非常に大切な節目になってくると思っています。今回、県連からの嘉田知事に宛て、この2010年に向けて県の姿勢として、「地球上から核兵器をなくそうというアピールをぜひともしていただきたい」という提言をいたしました。また、議会のみなさんも、2010年には一緒にニューヨークに行っていただいて、「地球一体となって核兵器をなくしていく」5万人、10万人の、世界の平和を求めるうねりに参加していただきたいと思っています。
秋葉市長の提言については、まだまだ国民にも知られていない。そういう点では私たちの運動の到達点はそこにあるとは思うんですけれども、何よりも平和が一番。安全な食も平和から成り立つと思いますので、先ほど粉川議員の方から「党派を超えて、会派を超えて」というご発言もありましたが、ここは一致できる取組みだと思いますので、是非ともご検討の程も宜しくお願いしたいなと思っている次第でございます。 | |
 コープしが・理事 菅原ひさ子さん | 行政が中心の消費者問題審議会
菅原 私は「食料自給率の問題」で、「地産地消」が大きなキーワードかなと思っています。滋賀県は、お米は120パーセントで達成できていますが、飼料米に対してもう少し力を入れていただいて、外国に頼らないで飼料確保を検討していただきたいと思います。
「森林の問題」では、ペレットがいいと思っても使えない状況にありますので、仕組みづくりを提案していただきましたけれども、議会でも党派を越えて県民のためにやっていただきたいと思います。
消費者問題のところでは審議委員にならせていただいていますけれども、やはり行政が主でやっていますので、一審議委員として関わらせていただいても、あまり踏み込んだことが言えない状況で、審議委員会も年に一回あるくらいなんですね。草津にありましたところが閉鎖になりまして、窓口が狭くなっています。行政側から言わせると「そんなことないです。大丈夫です」ということでしたけれども、いろいろ相談に当たる相談員の方とかの問題もありますので、県民の暮らしを守る意味からも、もう少し力を入れていただきたいと思っています。 | |
 滋賀医科大学生協・専務理事 小林 和美さん | 学生の昼食代300円 食育を大事にしよう
小林 大学生はお昼にいくらお金使うかわかりますでしょうか。特に女子学生ですとお昼ごはんに使いたいお金が300円です。「食の安全」は大事なんですが、学生さんに言いたいのは「もっと喰えよ。食べて体を作っていかないといけないね」と言うことです。
私どもの活動の一つとして「食育を大事にしよう」ということでやっているんですが、大学生になってからではちょっと遅い。是非、小、中学校のうちから「ちゃんと食べようね」「地のものを、旬のものを食べようね」ということを是非やっていただきたい。そして「私どもの食堂に来てちゃんと食べよう」「体をしっかりと作って社会に出て行ってもらう」ということをやりたいと思っています。
もう一つ、「食生活相談」をやっております。管理栄養士の方に来てもらって、学生さんに「ここ3日間くらい食べたもの何?」って聞くわけです。「やっぱりこういうものが足らないね」とか、そんなことをやるんですけれども、ものすごく偏った知識であったり、偏った食事であったりというのがあります。女性の方、スラッとしているんだけど、内臓脂肪はたくさんという方は結構多いんです。これはもう完全に食生活の関係で、日本の出生率の低下がよけい心配です。大学生も体がちょっと細いので、子どもさんのうちから正しい食生活を確立していただきたいというのが漠然としたお願いですけれども。 | |
 滋賀大学大津地区生協・専務理事 田口 真由さん | 環境問題の取り組みは滋賀県を愛することから
田口
滋賀大学の大津地区生協は、滋賀大の教育学部でして男子、女子学生の比率ですと6対4で女子の方が多いんです。うちは、バランスよく食べている子は食べていますが、自宅生が七割ぐらいですので、お母さんがお弁当を作って来る方も多くなっていますし、ご飯だけ持ってこられる方も多くなっています。食堂で見ていますと単品買いといいますか、おかずだけチョコッと「これだけしか食べないの」というぐらいしか買われていない女子学生も多くて、「もっとちゃんと食べないと」ということを言っているのですが、経済状況等もございますので、そこをどう食べてもらうかということが課題になっています。
「食生活相談会」を年二回やりましたが、部活で運動をやっている子たちも普通にしか食べていない。バイトをやっていかないと生活が厳しいということで、部活を終わってバイトに行って、夜12時ぐらいまで何も食べていないというような状況で生活をしています。だから、結局体を作れていなくて、夜食べますので内臓脂肪が増えている。体作りもしっかりできていないので、怪我もしやすい状況だということがよくわかってきています。「もっとバイトへ行く前に食べる。体作りをするためにはこういう食べ方が必要ですよ」ということなどを「食生活相談会」を通して、ここ一年間アドバイスをし続けています。
学生さんは大学生になるまで実家から通っておられるような方ですと、「どのような食べ方をするか」という「食育」の面ではなかなか芽が育っていない方も多い。社会人になりますともっと忙しくなって、食育という芽をそこから育てるというのはなかなか難しい。大学でできることはこれからもやって行きたいと思うのですが、もっと小学校のうちからの教育ですとか、そういう面も含め一緒に取り組んでいけたらなという思いがあります。
「環境」につきましては、滋賀県の大学に来られている学生さんは、地元の学生さんもいるんですが、多くは大阪や京都、他の地域から来られているという方も多くおりますので、滋賀県を愛し、興味を持って一緒に取り組むことが何かできないかなという思いを持っています。 | |